今からおおよそ350年前（1654年）中国福建省の萬福寺（古黄檗）の住職であった高僧隠元禅師を日本に迎え、渡来と同時に明末時代の中国文化が当時の日本文化に影響をあたえ、またたくまに日本全土に広まって行きます。これが「黄檗文化」です。日本近世の歴史において、また江戸時代の文化においても隠元禅師伝来の「黄檗文化」を抜きにしては成り立ちません。
　今日の古黄檗・萬福寺は三門殿・天王殿・鼓桜・大雄宝殿・法堂・観音堂・禅堂・隠元記念堂・回向堂等の伽藍が整備されています。敷地面積は3万平方メートル、美しい山々に囲まれた福建省名所地となっています。
　日本では味わえない中国古黄檗の文化が、又、新たな大雄宝殿・布袋和尚・隠元禅師の足跡が、壮大な景観の中であなたに語りかけることでしょう。そんな文化発祥の地、古黄檗に日本の黄檗宗僧侶と共にご開山の故郷を訪ねて見ましょう。