ご報告
日中の禅僧が坐禅や作務など、禅堂での修行体験を通して相互理解を深める、第8回日中禅僧交換交流が9月26日より10月5日まで国内で実施された。 中国仏教協会から派遣された福建省広化寺の釈振宇法師(福建佛学院教務長)を団長とする5名の僧侶は、臨済宗相国寺派相国寺専門道場(京都市・小林玄徳師家)と臨済宗妙心寺派妙興寺専門道場(一宮市・稲垣宗久師家)の2僧堂に分れて5日間の修行生活を送った後、再び合流して1泊2日で大本山永平寺(福井県)での禅堂生活を体験した。 10月4日に京都市内のホテルで行なわれた報告会では、5名の修行体験が報告され、日本の僧堂は規律正しくスピーディに物事が運ばれ、作務の一つ一つにも細やかな精神が感じられるとの感想や、修行は形式が重視され内省的な修行法が少ないという意見などが出された。続いての質疑応答では、中国側より僧堂の機能や坐禅修行中の工夫、日本の寺院の本末関係や世襲制などの質問が寄せられ、日本側出席者よりそれぞれ回答を行なった。 一行は、相国寺・天龍寺・清水寺・萬福寺などを表敬訪問し、日中両国の仏教交流につとめ、5日に帰国した。 |
日程
京都市内のホテルで行われた報告会の模様 |
参加僧名簿
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