ご報告
日中の禅僧が坐禅や作務など、禅堂での修行体験を通して相互理解を深める、第10回日中禅僧交換交流が6月23日より7月2日まで国内で実施された。 中国仏教協会から派遣された河南省少林寺の延沛法師(少林寺衣鉢)を団長とする4名の僧侶は、臨済宗南禅寺派虎溪専門道場(岐阜県多治見市・田中義峰師家)と臨済宗妙心寺派円福寺専門道場(京都府八幡市・政道徳門師家)の2僧堂に分れて5日間の修行生活を送った後、再び合流して1泊2日で比叡山延暦寺(滋賀県)で天台宗の修行を体験した。 7月1日に花園大学で行なわれた報告会では、4名を代表して延沛法師の修行体験が報告された。延沛法師は、短い修行交流ながら、托鉢や老師との参禅、保育園児との交流など、貴重な体験ができたことの感想を述べ、ここで得た収穫を自身の修行の上に役立て、中国と日本の僧侶が手を携えて歩み、両国の友好が代々絶えることなく伝わることを願いたいと述べた。その後の質疑応答では、中国側より日本の「静中の工夫」および「動中の工夫」についてや、僧堂を出た後の生活が一変してしてしまうことへの疑問などの質問が寄せられ、日本側出席者よりそれぞれ回答を行なった。 一行は、相国寺・天龍寺・清水寺などを表敬訪問し、日中両国の仏教交流につとめ、2日に帰国した。 |
日程
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参加僧名簿
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