臨済寺大雄宝殿
臨済禅師1150年遠諱記念旅行として、国泰寺派澤大道管長を団長とする一行12名が10月10日、中国河北省臨済寺を表敬訪問した。
遠諱事務局では、平成28年に現地で行なう日中合同法要に先立ち、各派本山・専門道場が企画する訪中団に臨済寺の拝塔を加えてもらえるよう依頼している。今回の訪中団は、その第一陣となるもので、日中臨黄友好交流協会が協賛し、臨黄各派を通して参加者を募集していた。
一行は、9日に北京から河北省石家荘市に入り、河北省仏教協会主催の歓迎夕食会に望んだ。会場では河北省仏教協会会長代行、明海柏林寺住職や同副会長肖占軍氏らが出迎え、明海法師は、本年4月に遷化された河北省仏教協会会長浄慧法師の思い出を語り、澤団長は、180を超える祖蹟を訪れたことを語るなど、終始和やかなひとときを過した。
日単はこちら(PDFファイル)。
臨済塔前の諷經
翌日は、河北省仏教協会を訪問したのち、臨済禅師が住した臨済院旧址、続いて臨済寺を参拝し、澤団長を導師に澄霊塔前で諷経を行った。
PM2.5の 影響からか、どんよりとした空気に包まれていた前日の天気と打って変わって、この日は晴天に恵まれ息苦しさも感じない気候となった。臨済寺の慧林法師は、 にこやかな笑顔で一行を迎え、昼食の接待までしていただいた。慧林法師は、遠諱までの期間、日本からより多くの訪中団が臨済寺を訪れることを期待すると述 べた。
柏林寺趙州塔
午後からは河北省趙県にある柏林寺を訪問した。明海法師は28年の合同法要を成功裏に導くため河北省仏教協会として全力を尽くすことを約束した。柏林寺を辞し、中国最古の石橋である趙州橋を見学後、再び北京に向かった。
11日は、空路南昌に飛び雲居寺や祐民寺を参拝し、16日まで江南の祖跡を巡った。
趙州橋