天龍寺における報恩坐禅会は、37名の参加者を得て、3月7日~8日の二日間にわたって開催されました。
7日14時、友雲庵にて受付を済ませた後、宗務総長・栂師より挨拶。その後スタッフを紹介し、総茶礼。
その後は小雨降る中、合羽を着ての作務。境内の清掃や草引きなどを2時間にわたって体験していただきました。皆さま無心で取り組んでおられました。
作務後は、着替え後に温茶茶礼。17時に龍門亭にて薬石(精進の一汁五菜)。
18時より、本山の小川師より坐禅研修と法話の時間がもたれた。皆さまからのアンケートによると、ほとんどの方が心に響いたと書いていらっしゃり、この法話の時間も、ご自身をみつめる時間となったようでした。
21時、夜坐と開浴とを交替で済ませて開枕。
翌朝8日、5時半開静。大方丈にて朝課後、未だ参拝者もいない中、かの夢窓国師が修行者の為に作庭した曹源池を前にして大方丈の縁にて坐禅。
坐禅後は、多宝殿・書院・大方丈の拭き掃除と粥座準備。粥座後はさらに二十分一炷を3回。
10時からは、管長・佐々木容道老大師に、『夢中問答』二十二則「魔の対治」・二十三則「魔境に入らぬ工夫」を提唱していただきました。
さらに多宝殿にて写経後、本堂にて斎座(うどんとおでん)。13時過ぎより閉校式。栂総長より挨拶後、参加者より感想をいただき、担当者挨拶。その後総茶礼をし、法堂拝観後、アンケートに記入いただき解散。
アンケートからは、観光客のいない時間に曹源池庭園を前に坐禅できた事への感動や、食事の美味しさ、今後の生活に坐禅を生かしてゆきたい旨などが綴られ、また天龍寺にて坐禅をしたい旨、そして、中には50年後にも是非参加したいとのお声もいただきました。
ご参加ありがとうございました。