臨済禅師白隠禅師年遠諱記念事業の一環として、一般の方々を対象にした報恩坐禅会が、3月1日より全国各地の本山や僧堂(専門道場)で開催されています。
3月15日に山梨県向嶽寺で行われた坐禅会には、全国各地から30名の参加がありました。
坐禅会は、先ず本堂で般若心経を唱えた後、向嶽寺派管長である宮本大峰老師が、遠諱の意義についての説明と「臨済・白隠両禅師の報恩のため、今日一日しっかりと坐っていただきたい」とあいさつをされました。
日程説明の後、禅堂と本堂とに分かれて坐禅開始です。堂内の凛とした空気の中、参加の皆さんは真剣な表情で午前と午後の2回にわたって坐りました。
午後からは宮本老師の提唱があり、『臨済録』の一節をかみ砕いて話されました。
最後の茶礼では老師への質疑応答も行われました。
一日の坐禅会でしたが、僧堂生活の一端も体験でき、皆さん満足した様子でした。
アンケートにもお答えいただきましたが、特に皆さま、管長のお言葉と提唱に感銘を受けられた模様。遠諱のあらましや、祖師方への報恩について、ご理解いただけたようでした。
さらに、普段なかなか敷居が高く、訪れる事も無い本山の禅堂や本堂で坐禅を組めた事がきっかけとなり、今後も坐禅を続けていきたいというご意見をたくさん頂戴しました。
中には、「休憩時間が長すぎたので、もっと坐禅を組んだりしていたかった」というお声まで。ありがたいことです。
ご自身を改めてみつめ直す機会。是非皆さまも各地での坐禅会にお運びくださいませ(ほとんど満員状態ですが、まだ受付可能な寺院も。その地を学ぶご旅行も兼ねて旅されるのはいかがでしょうか)。
さらに、5月には、遠諱記念企画も東京にて開催。おもしろい講座多数です!是非いらしてくださいませ。
皆さまとの有難き御縁に感謝し、今後も続きます各地の本山や僧堂での坐禅会、そして記念企画などに望んでゆく次第です。どうぞよろしくお願い致します。