佐賀県伊万里市にあります円通僧堂において、4月18日に報恩坐禅会を開催させていただきました。
この度の参加者は25名。快晴に恵まれ、9時より本堂にて臥龍窟老大師(長谷川大道老師)を導師として、開会諷経。遠諱事務局堀尾師の挨拶に続き、僧堂の知客寮(僧堂全体を取り締まる役)より、日程説明を行ないました。
その後、一炷座ってから経行。
*一炷・・・いっしゅ/炷というのはもともと線香などを数える数詞に添える語で、香の一くゆりという程の意。現在では線香一本の燃えつきる時間、約四十分間を一炷という。「いっちゅう」とも読む
*経行・・・坐禅のとき、睡気を防ぎ、足の疲れを休めるために行なう歩行運動。禅堂の周囲などを巡って歩く。
11時半より、斎座のうどんを皆でいただき、休息後、諸堂拝観。
13時より、臥龍窟老大師による臨済録提唱。再度坐禅と経行。時間が押した為作務はとりやめ、アンケートに記入いただいた後、下山準備。
閉会諷経後、分散総茶礼。16時、無事円成。
アンケートを拝読しますと、皆さん「今後も坐禅を続けてゆきたい」、「こういった会をまた開催してほしい」、「生まれてこられた事に感謝し、本来の自己に戻れた気がした」など、とても前向きなご感想をいただきました。
「雲水さんの力強い声に励まされた」、「雲水さんにとても親切にしていただいた」と、雲水へのお言葉も多くいただき、有難いことです。
さらに、我々からするとあまりに当たり前で気づかなかったのですが、なるほど!と思わされましたのが、「警策の説明をする時、視覚だけではどんなものかわからないので、触ってみたかった」というご意見も。
確かになんだかよくわからない棒ですよね。ご意見、今後の参考にさせていただきます。
ご参加いただきました皆さま、ほんとうにありがとうございました。