11月27日(金)、東京都港区南青山にある相国寺東京別院に於いて、遠諱特別展覧会のプレスリリースが開催されました。当日は報道関係記者や雑誌編集者など、総勢70名が参加されました。
始めに、京都国立博物館館長、佐々木丞平氏からは、臨済宗各派の協力のもと、開催が可能となったことへの謝辞をいただき、臨黄合議所の佐分宗順理事長からは、「禅の世界感を理解してもらえる展覧会になるだろう」とご挨拶させていただきました。
次に、東京国立博物館、京都国立博物館のそれぞれの学芸員から展覧会の見所についての発表があり、「今回の企画は臨済宗十五本山と黄檗宗の全面的バックアップがあるからこそ開催できて、今後このような企画を開催することは不可能。また、臨済禅師と白隠禅師の両禅師の大々的な遠諱であるために実現が可能になった」との報告がありました。
宝物の展示数は国宝20点、重文130点を含み、京都国立博物館では総出展数220点、東京国立博物館では240点の出展予定。
祖師の姿、形、を頂相や像、で展示。禅僧の師弟関係や教えを表した書物、更に臨済宗の禅僧は戦国武将との関係が深かったことから、その関係性を示した書物や古文書などが出展されます。
他にも水墨画や唐物など、全国にあるこれまでに出展されなかったありとあらゆる宝物を展示し、禅の流れを知っていただける展覧会を目指して企画中です。
質疑応答では、今まで展覧されなかった物とはどのような物が出展されるのか。また僧侶としてはこの展覧会についてどう感じられるかなど、関心を抱かれている質問が多くみられました。
最後に「私たちの日常と禅」というテーマで、龍雲寺住職、細川晋輔師よりお話させていただき、身近にある禅の話から、臨済宗の修行、禅を日常の中でどのように工夫するのかというお話をさせていただきました。
法話については特別展覧会の開催期間中にも、200名ほどが入れるスペースを設けて、法話会の開催を計画しています。また、坐禅体験や写経体験ができるワークショップも展開予定で、禅の見所、禅の体験も満載の特別企画となっていますので、皆様のご来場を心よりお待ちしています。
詳しい内容が決まりましたら、また随時こちらでご報告させていただきます。