3月に入り、臨済禅師1150年・白隠禅師250年の遠諱大法要が目の前に迫ってきました。
今週末からは全国から集まる雲水の大接心が始まります。遠諱の大接心には、全国から老師方や雲水が集うわけでありますが、参禅を受ける老師の内、どの老師の元へ参じても良いとされています。
そんな法要・大接心に先駆け、一昨日、大本山東福寺の本堂(仏殿)に、静岡県三島市の龍澤僧堂から、龍澤寺開山でもある白隠禅師坐像が、日本通運の美術輸送により運ばれてきました。
いつも変わらず龍澤寺の開山堂で厳しい顔で睨み付けられている白隠禅師が、こうして300km離れた京都の東福寺にお出ましになるのを目の当たりにさせていただいたのは、不思議な感覚が致します。
須弥壇の上に注意をはらって運び上げられ、東福寺にある臨済禅師像と並べて安置されました。この壇の上にあがらせていただくことも、こういうことでもなければ機会が有りませんね。
奥が臨済宗宗祖・臨済義玄禅師、手前が日本臨済宗中興祖・白隠慧鶴禅師です。無事に安置が完了し、関係者一同もホッと一息です。
安置だけして終わりというわけではないのです。
安置をさせて頂いたご報告の読経というものを、大伽藍で名高い東福寺の仏殿内で、関係者によりお勤めさせていただきました。
諸々の用意も着々と進められています。大法会が始まるのを待つばかりとなって参りました。