法話

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いただきます・ごちそうさま

(出典:「瑠璃燈」39号)

日本古来、「言霊ことだま」と云われるものがあります。
金田一京助文学博士は、「言葉に宿る霊的な力」と説明されています。この「言霊」の実験例がたくさん報告されています。
 生卵を二つ用意し、左右それぞれタッパにいれます。左の卵には、いい言葉で話しかけます。「ありがとう・大好き・うれしい」、右の卵には、わるい言葉を浴びせかけます。「めんどうくさい・うざい・うっとうしい」と一日数回話しかけ変化を観察します。期間は二十四日間。同時進行で食パンでも実験をします。
 最終の二十四日目、いい言葉をかけた方は、卵の黄身が黴かびに覆われていますが、食欲をそそる香りがします。おそらく卵が熟成発酵したのであろうと思います。食パンは右下にほんの少しだけ黴が生えているだけです。
一方、わるい言葉をかけた方は、卵の黄身が音を立てるように弾け黒い黴が生え悪臭が漂い完全に腐っています。食パンも、完全に黴に覆われています。いい言葉とわるい言葉にこれほど大きな差が出るのです。
 いい言葉は、『方便ほうべん』でもあり、質素な食事であっても、「いただきます・ご馳走さま」と心から思い、言葉に表すと、ご飯が自然に美味しくなります。夫に対しても、「感謝しています・お疲れさま」と言っていると、次第に感謝したくなる素晴らしい夫に変わっていくのです。
 その逆も言えます。子どもに対して、「お前はダメな子ども」と言っていると、本当にダメな子どもに育ってしまいます。
 
言葉は、心から発せられるものです。「自浄其意」に努め、仏道を歩みたいものです。

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