【解説】釈迦如来
京都東山に東福寺という禅寺がある。ここには有名な大涅槃図が伝来し、毎年三月の涅槃会に合わせて特別公開される。その色彩の豊かさもさることながら、その大きさは見る者を圧倒する。縦約十五メートル・横約八メートルもあるそうだ。...
view京都東山に東福寺という禅寺がある。ここには有名な大涅槃図が伝来し、毎年三月の涅槃会に合わせて特別公開される。その色彩の豊かさもさることながら、その大きさは見る者を圧倒する。縦約十五メートル・横約八メートルもあるそうだ。...
view釈迦十大弟子の一人。原語はアヌルッダ。阿奴律陀・阿泥律陀・阿泥盧豆などとも音写され、無滅、無貪、離障、如意、善意などの意。 「涅槃図」には、実は阿那律尊者が二箇所に描かれている。ひとつは「図」の上方で、雲に乗った摩耶夫...
view釈尊が横たわる宝床の手前で悲しみのあまりに気を失って倒れた阿難尊者を介抱しているのが阿泥樓駄である。阿泥樓駄は、釈迦十大弟子のひとりであり、「涅槃図」の上方で雲に乗った摩耶夫人を先導している阿那律尊者とは同一人物である。...
view摩耶夫人(マーヤーMāyā)は釈尊の生母。コーリヤ族の出身で、カピラヴァストゥ国の城主・サキャ族(釈迦族)の浄飯王(シュッドーダナ)に嫁ぎ、釈尊を出産した。 「涅槃図」では雲に乗って天上より降りてくる姿で描かれている。...
view梵語でアーナンダ(Ananda)といい、阿難陀と音写する。阿難はその略名。歓喜・慶喜・無来という意味である。 阿難尊者は、釈迦十大弟子のひとり。出家後、釈尊の侍者として25年間の長きにわたり釈尊のそばでお仕えした方であり...
view迦葉童子は、迦葉童子菩薩とも呼ばれる。「涅槃図」では、たいてい宝床の手前、釈尊が横たわるすぐ傍に侍り、双髻の童子の姿で描かれている。寺で僧侶の身の回りの世話をする在家信徒のことも童子というが、この場合は十二歳ぐらいの実...
view梵名シャクロー・デーバーナーム・インドラ。「インドラ」は天守、帝、「シャクロー」は勇力の意味で、この部分を「釈」と音写して帝釈天という。また釈迦堤婆因陀羅、釈堤桓因とも呼ばれる。 もとは、古代インドの神話(ヴェーダ神話...
viewそれぞれ仏法を守護する八大龍王の一。雲を呼び雨を起こす蛇形の鬼類。 龍が巻き付いた姿で、図の右側に描かれることが多い。 諸経典に出場する八大龍王は、仏法を守護する者の代表としてあげられる「天竜八部衆」(天・龍・夜叉・乾...
view三面六臂の姿をした仏法の守護神で、八部衆の一に数えられる。 サンスクリットの「アースラ」(asura)が原語。もとはインドの古代神話に出てくる神であり、戦闘を司る。身体は赤色、または青黒色で、怒髪天を突き、裸で忿怒の形...
view執金剛神と密迹金剛神は、もともと仏法を守護する一体の神の分身で、寺院の山門などに安置されるる仁王のこと。しばしば、執金剛神は金剛力士、密迹金剛は密迹力士とも呼ばれ、日本ではそれぞれ阿形と吽形で造像される。 サンスクリ...
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