【解説】迦樓羅
迦楼羅は、サンスクリットの「ガルーダ」の音写。もとインド神話の鳥神であるが、仏教に取り込まれ、仏法の守護神となり、天龍八部衆の一に数えられる。金翅鳥(こんしちょう)・食吐悲苦鳥(じきとひくちょう)と漢訳される。 「涅槃...
view迦楼羅は、サンスクリットの「ガルーダ」の音写。もとインド神話の鳥神であるが、仏教に取り込まれ、仏法の守護神となり、天龍八部衆の一に数えられる。金翅鳥(こんしちょう)・食吐悲苦鳥(じきとひくちょう)と漢訳される。 「涅槃...
viewインド神話における半神半人の神。サンスクリット語のキンナラの音写で、人のようで人ではない、という意味から「人非人」とか「疑人」と訳される。ヒマラヤのカイラス山上にあるとされる天界で帝釈天に仕え、ガンダルヴァ(乾闥婆)と...
viewサンスクリット「Chunda」の音写で、「准陀」、「淳陀」とも。妙義、稚小と漢訳される。鍛冶屋の子で、釈尊に最後の供養をした人。その供養した食物がもとで釈尊は発病し、入滅するに至った。釈尊は、周囲から純陀が批難されるこ...
view「涅槃図」で鬼の姿で描かれているのが速疾鬼。悪鬼のことであり、智顗の『法華文句』や元照の『四分律行事鈔資持記 』などによると「羅刹(らせつ)」の異称とされる。捷疾鬼ともいう。慧琳の『一切経音義』によると、羅刹は人の血肉...
view釈尊の足を擦りながら慟哭している老女は、釈尊が最後の夏安居を過ごされた毘舎離(バイシャリー)城の「欝婆尸女(うつばしにょ)」という名の優婆夷(うばい;在家の戒を受けた女性信者)であるとされ、年齢は百歳、あるいは百二十歳...
view「涅槃図」では頭に角が生え、背に甲羅をまとう姿で描かれることが多い。日本には存在しない動物であることから、想像によって霊獣化した姿で描かれている。 なお、日本には漢訳として伝わらなかったが、スリランカなどの南方上座部...
view象は、インドでは神の使いとして尊ばれており、仏教にもゆかりの深い動物である。伝説によれば、マーヤー夫人が35歳の時、お腹にお釈迦さまを宿されたその前夜、六本の牙をもつ白色の像がお腹の中に入る夢を見たのち、釈尊を懐妊され...
view涅槃図や十王図、六道図などの仏教画には古くからしばしば虎と豹が対になって描かれている。虎は縞模様、豹は斑点模様であるが、当時の人びとは、虎がオス、豹がメスで二匹は夫婦であると考えていたようである。 六田 雄輝(花園大学学...
view獅子とは百獣の王、ライオン。紀元前5世紀ごろはアフリカからギリシア、インドに到るまで広く分布していた。 獅子は、仏陀がなにも畏れることのないさまにたとえられる。また、獅子の吼え声は地を震わして遠くまで響き渡り、これを聞...
view「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」という『平家物語』の冒頭はよく知られている。お釈迦様は入滅の場所として沙羅双樹の咲いている場所を選ばれた。そのとき沙羅双樹は真っ白に変化...
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