更新日 2012/09/30 |
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『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』 (西村惠信著・2010.07 禅文化研究所刊)より |
―三人同行すれば、必ず吾が師有り―(『碧巌録』六十九則) この世界に朋友ほど善きものがあるだろうか。ことに苦しい修行の道を歩む修行者同士は、「道友」として互いに切磋琢磨する仲間である。そういうときお互いは友であるとともに、お互いにとっての師でさえあるのだ。 多くの友達に恵まれている人もあれば、孤独を愛して自分一人で行動している人もある。それはその人その人の個性によることで、どちらが望ましいというものではないであろう。ただ、個性の違う友人を幅広く持つことによって、自分の生き方についての広い視野が開かれることは、間違いのないことだ。 |