禅語

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脩竹不受暑 杜甫「陪李北海、宴歴下亭」/『詩人玉屑』巻六「下 字」 しゅうちくしょをうけず

『床の間の禅語 続』

(河野太通著・1998.04 禅文化研究所刊)より

07月を表す季節の画像

脩竹は長い竹のこと。その竹がむらがって生えている。竹林は暑さを受けつけない。直訳をするとそうなります。
竹の林はよく茂って。自ら日陰を作って涼しい。一本だけでは、あまり涼しくありませんが、何本も茂っている竹林になると、陽ざしがそれぞれの竹に遮られ日陰が作られて、たいへん涼しい。

そのように、精神的に清涼な人、さわやかな気持ちを持っている人のところには、むさ苦しい事柄は自ずから寄りつかない。長い竹林が自ら日陰を作って涼しいように、人間も自ら清涼の気を持っていると、
むさ苦しい、暑苦しい事柄は寄りつかないというものでしょう。