雲衲報恩接心報告(1) (2016.03.03) 

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雲衲報恩接心報告(1) 


臨済禅師・白隠禅師の遠諱を記念し、去る3月3日~9日まで、全国の僧堂の雲水(修行僧)が約230人参集し、東福寺大禅堂(選仏場)において報恩接心を行ないました。

一日ごとの様子をご紹介して参ります。

(1) 3月3日    補佐員(役員)到着・会議(下記をご覧下さい)
(2) 3月4日    僧堂先駆到着・接心衆評
(3) 3月5日    僧堂老大師・雲衲到着・安単・総茶礼
(4) 3月6日    接心開講
(5) 3月7日    接心・連鉢
(6) 3月8日    接心講了
(7) 3月9日    分散・近隣僧堂のみ法要加担



160303-0.jpg各僧堂の老師方と、200人超の雲水を迎える為、遠諱実行委員会の事務局の人間や、接心部会に所属する和尚さん方、そして会所となるのが東福寺ということで、東福僧堂の会下(えか・OB)の皆さんが集まり、最終的な打ち合わせです。
本番を控え、緊張感ある会議でした。
 
160303-1.jpg厳しい修行をする雲水たちを支える食事は重要。典座(台所)の準備も怠るわけには参りません。道具類が揃っているかも念入りに確認します。

160303-5.jpg160303-6.jpgお布施のお米やお茶などもたくさん届いておりました。有難い事でした。


160303-2.jpg東福寺の境内にも、のぼりが立てられ準備万端。拝観の方たちも足を止めてご覧になられていました。
 
160303-3.jpg東福寺禅堂にて。随一の大きさを誇る禅堂です。老師方がお坐りになられる単の場所を考え中。何人かの和尚さんが運んでいる単は、花園大学禅堂(禅文化研究所の2階)より運び入れられたものです。

160303-4.jpgこちらの禅堂、公開されることはほぼありませんが、今回遠諱の記念ということと、雲水たちが修行をした場所ということで、2016年5月22日まで公開されています。どのように修行をしていたのかも、パネルにてご紹介させていただいております。
詳しくはこちらをご覧いただき、是非ご参拝ください。

160303-7.jpg「なんだか騒がしいけれど、何が始まるのかしら?!」と言わんばかりの...。いつの頃からか管長猊下に懐いて、東福寺に住まうようになったお猫さまです。お騒がせして誠に申し訳無いです......。
 
160303-8.jpg準備も整い、明日の先駆(せんく・雲水を代表して先に各僧堂より1名が先に東福寺入りします)の到着を待つばかりとなりました。
 
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つづく