禅語とは
禅語とは、禅的な真理を簡潔に表現した語句を言います。比較的短いものが多く、「禅に関する名文句」と言っても良いでしょう。「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」や「平常心是道(びょうじょうしんこれどう)」など、よく知られている禅語の多くは、禅の古典や高僧の言葉から取られています。また、仏教以外の漢籍や、詩人たちの作品の一部が、新たに禅的な意味を担わされ、禅語として扱われることもあります。例えば「悠然として南山を見る」は、陶淵明の有名な詩の一節です。
さらには、日本の和歌や民謡、ことわざなどの一節も、禅語に準じて使用されることさえあるのです。「禅林世語」と呼ばれるものの多くは、こうした世俗の言葉から取られています。禅の眼を通して見れば、真理を表現した言葉は至る所にあるのかも知れません。
-
隔山見煙烟早知是火、隔牆見角便知是牛
(やまをへだててけむりをみて、はやくこれひなることをしり、
かきをへだててつのを見て、すなわちこれうしなることをしる)
『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』 (西村惠信著・2010.07 禅文化研究所刊)より
2015.11.01
や
view
-
一片月生海、幾家人上楼
(いっぺんのつきうみにしょうずれば、いくかのひとろうにのぼる)
『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』 (西村惠信著・2010.07 禅文化研究所刊)より
2015.10.01
い
view
-
死在巌根骨亦清
(ししてがんこんにあらば、ほねもまたきよし)
『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』 (西村惠信著・2010.07 禅文化研究所刊)より
2015.09.01
し
view
-
眼不自見、刀不自割
(めはみずからをみず、かたなはみずからをさかず)
『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』 (西村惠信著・2010.07 禅文化研究所刊)より
2015.08.01
め
view
-
竹影掃堦塵不動、月穿潭底水無痕
(ちくえいかいをはらってちりどうぜず、つきはたんていをうがってみずにあとなし)
『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』 (西村惠信著・2010.07 禅文化研究所刊)より
2015.06.01
ち
view
-
石壓筍斜出、岸懸華倒生
(いしおしてしゅんななめにいで、きしかかりてはなさかしまにしょうず)
『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』 (西村惠信著・2010.07 禅文化研究所刊)より
2015.05.01
い
view
-
生より死にうつると心うるは、これあやまりなり
(せいよりしにうつるとこころうるは、これあやまりなり)
『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』 (西村惠信著・2010.07 禅文化研究所刊)より
2015.04.01
し
view
-
猶是生死岸頭事
(なおこれしょうじがんとうのじ)
『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』 (西村惠信著・2010.07 禅文化研究所刊)より
2015.03.01
な
view
-
早知今日事悔不慎当初
(はやくきょうのことをしらば、とうしょをつつしまざるをくゆ)
『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』 (西村惠信著・2010.07 禅文化研究所刊)より
2015.02.01
は
view
-
鶴飛千尺雪龍起一潭氷
(つるはとぶせんじゃくのゆき、りゅうはたついったんのこおり)
『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』 (西村惠信著・2010.07 禅文化研究所刊)より
2015.01.01
つ
view