禅語とは
禅語とは、禅的な真理を簡潔に表現した語句を言います。比較的短いものが多く、「禅に関する名文句」と言っても良いでしょう。「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」や「平常心是道(びょうじょうしんこれどう)」など、よく知られている禅語の多くは、禅の古典や高僧の言葉から取られています。また、仏教以外の漢籍や、詩人たちの作品の一部が、新たに禅的な意味を担わされ、禅語として扱われることもあります。例えば「悠然として南山を見る」は、陶淵明の有名な詩の一節です。
さらには、日本の和歌や民謡、ことわざなどの一節も、禅語に準じて使用されることさえあるのです。「禅林世語」と呼ばれるものの多くは、こうした世俗の言葉から取られています。禅の眼を通して見れば、真理を表現した言葉は至る所にあるのかも知れません。
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風吹不動天辺月 雪圧難摧澗底松 (普灯録)
(かぜふけどもどうぜずてんぺんのつき
ゆきおせどもくだけがたしかんていのまつ)
『白馬蘆花に入る -禅語に学ぶ生き方-』
(細川景一著・1987.7.禅文化研究所刊)より
2006.01.01
か
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無事是貴人 (臨済録)
(ぶじこれきにん)
『白馬蘆花に入る -禅語に学ぶ生き方-』
(細川景一著・1987.7.禅文化研究所刊)より
2005.12.01
ふ
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月白風清 (槐安国語)
(つきしろくかぜきよし)
『白馬蘆花に入る -禅語に学ぶ生き方-』
(細川景一著・1987.7.禅文化研究所刊)より
2005.09.01
つ
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一切唯心造 (甘露門)
(いっさいゆいしんぞう)
『白馬蘆花に入る -禅語に学ぶ生き方-』
(細川景一著・1987.7.禅文化研究所刊)より
2005.08.01
い
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薫風自南来 殿閣生微涼 (槐安国語)
(くんぷうみなみよりきたる
でんかくびりょうをしょうず)
『枯木再び花を生ず -禅語に学ぶ生き方-』
(細川景一著・2000.11.禅文化研究所刊)より
2005.07.01
く
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年年歳歳花相似 歳歳年年人不同 (唐詩選)
(ねんねんさいさいはなあいにたり
さいさいねんねんひとおなじからず)
『枯木再び花を生ず -禅語に学ぶ生き方-』
(細川景一著・2000.11.禅文化研究所刊)より
2005.04.01
ね
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百花春至為誰開 (碧巌録)
(ひゃっかはるいたって
たがためにかひらく)
『枯木再び花を生ず -禅語に学ぶ生き方-』
(細川景一著・2000.11.禅文化研究所刊)より
2005.03.01
ひ
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寒雲抱幽石 霜月照清池 (虚堂録)
(かんうんゆうせきをいだき
そうげつせいちをてらす)
『枯木再び花を生ず-禅語に学ぶ生き方-』
(細川景一著・2000.11.禅文化研究所刊)より
2004.11.01
か
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庭前柏樹子 (無門関)
(ていぜんのはくじゅし)
『枯木再び花を生ず-禅語に学ぶ生き方-』
(細川景一著・2000.11.禅文化研究所刊)より
2001.12.03
て
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